バースデー

今日何気なく仕事をしていましたら相方からメールが来まして。
「朝9時に破水」
との事。うわぁ…ついにきたかって感じで。っまぁ破水したらどうにもこうにももう出すしかなくて。
そこから誘発剤の投与になったのですが、昼頃電話したんですが、意外に普通に元気。「16時くらいにこればいいんじゃない?」的に
何時に行こうかな?って思っていたのですが、事態は一変。
昼過ぎにかかってきた電話越しの声が尋常じゃない様子で。朝送ってもらった義母も長期戦になるとみて(普通はそんな感じだろうけれど)、畑に戻って産婦人科に一人残されている状態。
こいつはさすがにヤバいと思い、即会社を抜け出し猛ダッシュ
慌てて行くと、奇妙な体勢で発狂しながら陣痛に苦しむ相方がそこにいました。
うわぁ〜〜いったいどうなってんだか…。
僕が来たら、少し安心したのか、助産婦さんが席をはずすようになり、言われたままに腰や背中をマッサージするも痛みが引く様子もなくもがいておりました。
僕が来てから1時間ほど経ったでしょうか。「あぁ、もう開いてきたのでじゃぁもう産みますか」
えぇ!もう産まれるんですか!?
僕の中では、陣痛が始まってから何時間も経ってから産まれるイメージだったので、かなり違和感。
全然気付かなかったのですが、僕が入ったその部屋が実は既に分娩室で(LDRというものらしく)。普通の部屋っぽいところだったので「え?今からここで?」みたいな。
オイオイ……義母さん、長期戦になりそうって言ったじゃん…っていうか畑にイチゴちぎりに行ってる場合じゃないですよ…。
そこから何度もイキむもある程度出るも、なかなか産まれてこず。
そこでやっとこさ、先生登場。
あぁ、何をしてくれるのかな?っと思っていたら、入ってくるなり近くにあるイスを物色しておりまして。
「?」っと思ったのですが、昔何かで聞いた僕はピンときました。
「この先生、乗る気だ……」
「あぁ、じゃぁちょっと僕がお手伝いしますね〜」
椅子の上に乗りイキむのと同時に体重乗せて手で押し始めました。うわぁ…おいおい中の子大丈夫かしゃん。
それが功を奏したのか徐々に出てき始め、晴れて産まれてきました。
結局陣痛が昼過ぎで産まれたのが15時半すぎ頃。ちょっと……良いんだけど、これって結構安産ですかねぇ…。誰だよ16時くらいにこれば余裕って言ったの…。
なんか、こう解説しているのですが、男の人って何もできないですね…当たり前ですが。手を握る物なのかな?って思ったのですが、実際はイキむためにハンドル握っているわけだし。ただ近くにいて水飲ませたりとかくらいしか…。下はどんな凄い事になってるんだろうと思ったのですが、怖くて見れませんでした。
そうして臍の緒で繋がれた赤ちゃんをお腹の上に乗せてもらい、臍の緒を切らせてもらいました。怖かったよ…切った時のあの感触ったら…。
胎盤やら、あと少し切れたみたいで、母体はすぐに事後処理をしてもらい、その間僕はというとお隣の別室で赤ちゃんが洗われて体重計ってもらってってな現場にいました。
体重3,328g。2日前に計った時、3,000gくらいの予想だったじゃん…結構大きいし…。
速攻で服やらおむつやら付けてもらい3人にされ、2時間そこで同室。うちの子も外界が物珍しいのか何なのか、きょとんとした顔できょろきょろ…(まだ目は見えてないですが)。
いやいや何はともあれ無事産まれて良かった…一応今の所五体満足だし、出産になんとか間に合って立ち会えたし…。
前仕事の人が「子供が産まれたら軽々しく『お疲れ』っていうもんじゃないよ、『ありがとう』って言ってあげなきゃね」って言われたのを思い出しました。
出産もそうなのですが、これまでの約10ヵ月間の妊婦生活も色々大変だったろうに、本当にお疲れ&ありがとうだと思います。