イオの思い出

愛車のマイイオの引退が実は今週という事が決まりまして、成人式の日に洗車をしたげました。
何かちょっとしみじみ……傷の一つ一つを見て「あぁお疲れ様」と言ってあげました。
洗いながら今までの思い出が走馬灯のように…。
出会ったのは大学4年の時…あの時は憧れのパジェロに乗れてちょっと嬉しかったなぁ…。
石川の雪をものともせず、買った当初は嬉しくって山道を四輪ドリフトしてたなぁ…(ダメじゃん)。
川が横切ったり、悪路な国道を数時間ノンストップで何往復させただろうか…。マイナス10度のスキー場行って扉がカチカチになった事あったっけか。
就職活動の最中、ふらりと無性にどこかに出かけたくて、海を見に車飛ばしたっけか…そのままそこで朝を迎えてしまったけど。
色々無駄に触ったなぁ…アーシングやらサイクロンやらエアフィルターやらスピーカーやら…。細かく上げるとキリがない。
この車を批評するんであれば、デザインは可愛らしくもあり、RVらしさある頼もしい外観で愛着がわくんですが、さすがは三菱のリコール隠しの直撃を受けた車。
性能的には今一歩。加速は遅く動きは重たいわ、パワー不足も良い所で「これ本当にパジェロか?」って突っ込みたくなるほど。そして室内は狭いはシートは硬くて座りにくいわ、収納は少ないわで、はっきりファミリーユース向けの車ではないです。
おまけに例のマジカルなGDIエンジンのおかげで異音がする上に、黒煙を吐くわ、ノッキングするわ、良い事なし。頑張れば燃費がそれなりに行くことくらいでしょうか。
エンジンが増量されたり、ターボが追加されたりとしたけれど、しょせんは付焼刃的な感が否めない。
そんな中、ライバルのRAV4エスクード達は次々に現代風にモデルチェンジしていく中、イオは体力の少ない三菱を象徴するかのようにずぅっと現状維持…。でもそれなりに月間売り上げを保っていた事を思うとすげぇなって思ったりもするのですが。
要は正直、未完成な車だと思いますパジェロイオは。パジェロは三菱の技術の結集で手抜きがされていないのですが、イオは良くも悪くもパジェロのライト的感覚で中途半端にし過ぎてしまったのがいけなかったと思う。だから所詮はパジェロになれないパジェロどまりな車を脱せなく終わってしまった悲しい末路。
「イオ」として独立した車になっていければ良かったんですがねぇ…。


今日は特に当てもなく京都の方まで相方とドライブをしてしまいました…。いや、目的はあったんですが、時間がなくて果たせなかったんですが。
さようなら、そしてありがとう。酷評してしまったけれど、乗ってて良かったって周りに誇れる愛車だったよ。