訃報にまつわるお話

朝一で営業所に速報が回ってきた。
「部長の長男が亡くなりました」
仕事中転落しての事故死。土曜日の午前10時頃……って確か調度その時間、部長うちの営業所にきて我々と話していた気が…まさかそんな時に部長の身内にそんな事が起こっていようとは…いやはや。
部長の息子といえば、最近大学卒業して会社(うちではない)に就職してまだ1年目くらいの歳。
僕は親心はまだわからないですが、今の部長にとって、長男がやっと学生を卒業して社会人になり巣立ったばかりで一安心でもあり、大人としてこれからが楽しみな時。その矢先にこれはちょっと辛いだろうなって同情してしまいます。最大の親不孝は何かっていったら親より先に子が亡くなる事ですよ。

手が空きそうな人だけで皆が通夜に行く中、僕は仕事があるので留守番兼お仕事。
そしたらね、違う営業所のKさんから電話が掛かってきたんです。
「○○君留守番かぁ、残念やなぁ、っまぁ年功序列やからな」
「……??」
部長って言っても正直あまり関係ないので通夜なんかめんどいし、行ったら自分の仕事出来ないし、何でそんな事言うのかな??って最初意味がわからなかったけれどすぐに察した。
要するにあれですよ、「こういう時に顔を出して部長に自分の存在を印象を付けなきゃいけないのにそのチャンスを他の人に取られて残念やな」って事ですよ。そんな事考えるものなんだ…っと社会の仕組みを考えた1月末なのでした。