陸上のバイブル

今日ちょっと野暮用でコンビニに寄り道。最近昔の本が復刻してコミックで出ていますよね。
そこで懐かしい本を見つけて仕事帰りにも関わらず思わず立ち読みをしてしまった。

『アスリート』、小山ゆう

1985年に1巻が出た全14巻の漫画。中学校の時、もちろん漫画なんか持ち込み禁止だったんだけど、『マラソンマン』、『デカスロン』と一緒に部の顧問が特別に部室に置いてくれた本。僕にとっては陸上のバイブルです(え?)。
主人公は大金持ちで、高校生で仕事してて、、、みたいな結構常識はずれな設定で、主人公も元々足が速いっていう事で陸上的には全然参考にならない本です(笑)
でも当時の僕には衝撃的でした。もちろん息を止めて走る100m走。酸欠状態が極限に達すると、今まで味わった事のないランナーズハイな領域があるんだと信じて疑わなかった12の頃…。レース前に高速道路を車を避けながら逆送したり(足でね)、その他何らかの方法で精神状態を獣のようなトランス状態に持っていき神の領域に踏み込もうとする主人公やライバル達。後半追い上げ型な主人公に対して超低姿勢でロケットスタートするライバルとの競い合い。レース後にはトリップ状態が止まらず…。その極限状態におののく者、越えようとして自我崩壊に落ちていく者もあり…。すさまじい漫画でしたよ、えぇ。皆100mに命かけてましたよ。そんな凄いスポーツだったのか…短距離って。
っていうか短距離でランナーズハイって…。
っまぁ僕が100m走で息を止めて走ろうと決心したのもこの漫画のおかげだからいっか…。
顧問が素人だからそんな事すら教われなかった部なんで(汗)