ライブDVD

僕が愛してやまないアーティスト、奥井亜紀
今だマイナーリーグのまま浮き上がれないのでCDは一部のお店しか扱っておらず、探す時間と交通費考えたら通販の方がよっぽど安いのでインターネットで購入しております。今回買ったのはDVD。メジャーじゃないのにDVDを出せたのが驚き。今さらながらインディーズ(レベル)でけっこう売れてるらしいですが…。
DVDの中身はライブを初映像化したもの。その内容に驚いた。
だって…カメラ1台しか使ってないんですよ?
しかもDVDなのにトップメニューとかあったり、多重音声だったりの凝った中身ではなく、▲再生押すとそのまま始まり終わるだけのアナログなDVD。
ここで誤解して欲しくないのは、上記の事は悪いって言ってるんじゃないんですよ。
その逆で、むしろ新鮮さがあったんです。
元々、このライブ自体がライブハウスレベルの場所でやっていて地味で、アコースティックなバックミュージックの中歌ったり、素なMCだったり。もちろん派手な演出も一切無いんです。いや、悲しいかな出来ないんです。なので自然と観客席の後ろからずっと撮り続けた形のライブ映像になるんですけど、一生懸命に歌う彼女が真っ直ぐに映ってるんです。こういう映像ってありそうでないです。楽器でぎっしり詰まったステージを見る観客が動いているのが映ったりしています。ライブハウス独特のアーティストと観客との密接した空気感がすごく伝わってきて思わず見入ってしまいました。ライブ映像をこんなにまじまじと見てしまったのはそんなにないかもしれないってくらい。僕がライブ映像見る時はながら作業で見る事が多いので…。
色んなアングルからぐいぐい映してあったり、○万人の大歓声が映っているのも確かに良いのですが、所詮ただ見てるって感じでTV番組で映像見てる感覚に近い気がする。僕としてはTVで歌ってるような姿が見たいのではなくライブ映像なのでライブとしての空気感を伝えるのが本来の目的、という意味ではなかなか素敵な1枚だと思います。