時間は夢を裏切らない…

突然何事!と思ってみたニュース。
「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」
槇原敬之氏がケミストリーに作った歌の歌詞。これがどうやら『銀河鉄道999』からの盗作だと訴えられて騒がれている模様。
はっきり言いましょう、いちファンとしてではなくいち音楽好きな者として松本零士さんには正直ガッカリです。
ぶっちゃけ例のこのフレーズ、僕初めて聴きました。松本さん曰く「自分のスローガン、有名な言葉で彼が知らないわけが無い」という高慢な態度がちょっと驚いた。そりゃあんたやそのファン達は知ってるかもしれないけれど、あなたが思ってるほど有名な言葉じゃないんだけど…。
多分以前もここで書いたかもしれないけれど、盗作とは何をもってパクリとするか、です。
良い例が出なくて申し訳ないけれど、同じような表現、言い回しの歌詞で「良い!」っと言われ売れた歌なんてごまんとあるのに誰もパクリと言わない。ファンなら絶対聞けばわかるのに何も言わないのは言葉に対して、音楽に対しての理解の違い。この言葉はその人の手によってこういう使われ方をしているんだ、良いね、っでただそれだけの事だと思います。今回それがたまたま漫画家松本零士がこだわっている言葉だったから感に触っただけ、ただそれだけ…。これを訴えると言う事は全てのアーティスト達を訴える事と同等と言っても過言ではない。「槇原敬之は人の言葉をパクってヒドイ奴だ!」って言ってる人、どういう歌が好きなのか知らないけれど、スピッツミスチル等など有名な人達も普通に洋楽とかのパクリしてますよ、えぇホントソックリに。
むしろ某アーティストなんかは堂々と「○○さんのこのフレーズが良いなと思ったから使いました」って宣言してたくらいだし…。いやね、皆がやってるからって正当化しようとするつもりではないのですが。
言葉にはどれだけ権利が存在する物なのでしょうか?松本零士だから訴えられる事?じゃぁマイナーな漫画家のセリフだったら訴えられないのでしょうか?線引きがわからない。世の中に完全なオリジナルなんて元々からしてないだろうし。逆にどっかで聞いた歌のセリフを漫画で使ってる人もたまに見かけるし。これで松本側が勝訴することになればそれこそアーティスト達はどの言葉を使おうかビクビクもんですよ、絶対。音楽界に波紋を広げる事は必死です。
槇原氏が本当のところこのフレーズを知ってたのかどうかわからない。例の安部なつみの時の件は、彼女が未熟で詞の大部分を盗作してしまった所にあった。っが、音楽活動十年以上経つベテランな彼があからさまにそんな有名だと思われる人の言葉を盗作する事に意味があるのかって言ったら疑問ですよ。誰の言葉かしらないけれど何となく聞いた事あるこの言葉を使おうかって思って使ったのが本当の所だろうから槇原陣は曖昧な返事なんじゃないかな。
槇原氏は槇原氏でその事を素直に言えばいいのに…悪い事したわけじゃないんだし(僕は本気で悪い事と思ってない)。お互い名だたるアーティスト同志なんだからこんなつまらない事で名前に傷をつける事だけはやめてほしいと思います。どちらかが勝訴!ではなく和解と言う形で。松本氏は自分の好きな言葉が使われて嬉しいな!って思えないのでしょうか…(そんな簡単じゃない??)。むしろ慎原氏が本当に知らず使ったとしたらこれ程素敵な事って無いです☆訴え所か、偶然の感性のコラボですよ、えぇ(☆O☆)
「謝って欲しい」みたいな事いうけれど、逆に槇原側が「あなたの大切にしている言葉を気付かず使ってゴメンなさい、ケミストリーのCDは販売停止にします」って言えば納得がいくのでしょうか?怒ってるだけで目的がわからない…。それ以前に『銀河鉄道999』って…じゃぁあんた宮沢賢治に訴えられても文句ないんだろうねぇ?
楽家、漫画家、アーティスト達の未来ために、安易な事だけはやめて欲しいと願うばかりです…。