心音

今日はちょっと語りたい。
今日、僕が愛して病まない某アーティストのデビュー10周年。
彼女と初めて出会った時、彼女はまだ20代前半だったのが今では三十路過ぎ…自分も彼女も随分歳をとったものだと思いました。
この10年の中、数度、番組の主題歌になったりした事もあったが、結局曲を創っても売れず、休養をする事になりファンクラブ解散、インディーズで再デビューし、同じような境遇の他のマイナーな人達と合同ライブをする昨今。色々な葛藤があったんだろうと思う。彼女の地道な音楽活動を支えてきたのはファンであり、インターネット。この情報伝達技術がなければ彼女のような存在はとっくに消えていただろう。彼女のHPには彼女が数年前にやっていたラジオの深夜放送のP.Nで訪れる者がいまだ少なくない。
今日は10周年を記念したセルフカヴァーアルバムの発売日。インディーズだったのでCDショップで手に入るか心配だったがちゃんと取り寄せられてて一安心。
初回特典のブックレット。そこには思うがままの言葉(詩集とか)と彼女自身が載っていた。それは音楽に対する葛藤だったり、自分という人間に対しての自問自答だったり。
成功した者の言葉は何を言ってももっともらしく聞こえるもの。だって結果論だから何を言っても勝者。
しかし、彼女の言葉は違う。成功をしていない。この10年間はとても辛かっただろうしこれからもそう。しかし我々ファンだったり、音楽を愛する気持が支えているから。その言葉は勝者にはない説得力。っまぁ創作活動なんて何が勝者で何を以ってして敗者なのかだなんて論議する事自体ナンセンスな事かもしれませんが…。
ライブハウスとかで「誰それ?」っていうアーティストの名前を見かけたらこうして頑張っている人がいるんだなって思って下さい。
売れている曲だけが音楽ではないという事、みんなにもっと知って欲しいとあらためて思った今日この頃です。